東京・生活者ネットワーク「新春の集い」

東京の34の地域ネットと日頃から関係の深い団体や個人が参加する、毎年恒例の集いです。二部構成で、一部ではゲストの講演があり、ネットへの提言も含めて毎年興味深いお話が聞ける機会です。
今年のゲストスピーカーは山形県遊佐町の町長、小野寺喜一郎氏。遊佐町はネットの運動母体である生活クラブ生協と長年お付き合いのある生産地でもあります。多くのネットメンバーが一度は訪れたことのある町で、他にはない親近感を覚えます。
農家の長男として生まれた自身の活動や思いを、国の農業・地方施策の変遷とともに、時には方言を交えながらエネルギッシュに話されました。遊佐町では、社会システムの変化から町政の意識改革が必要との考えで、一年をかけて「まちづくり基本条例」を制定したそうです。最初に町民の権利を謳い、町の役割と責任、議会の役割と責務と続きます。
また、遊佐町の中・高生対象に、立候補・選挙による少年町長・議員で構成する少年議会を設置しました。政策提案を年2回受け、予算をつけ実行しました。大人議員からは「子どもの提案は受けて、こちらの提案はやらないのか」との声もあったようです。若者に活動の場を提供することで、将来の政治参加につながる一助になれば、と始めたとのことでした。
小野寺町長のお話は発想の転換の必要性を感じさせ、私たちネットの活動に大いなる勇気を注入してくれるものでした。
二部では、都議選候補予定者6人の紹介がありました。都議会議員西崎光子は、子どもから高齢者まで、誰もが安心して暮らせる社会を築くため活動を進めていくことを力強くアピールしました。市民の政治参加を促し、政治を生活の道具にするために、7月の都議選に向けて一歩一歩進んでいきます。