4月から「後期高齢者医療制度」が始まりました。
75歳からこれまでの医療制度から切り離し、新たな制度をつくるというこの改革は、そのネーミングや保険料徴収の方法、財源のあり方まで色々な課題が指摘されています。
75歳からこれまでの医療制度から切り離し、新たな制度をつくるというこの改革は、そのネーミングや保険料徴収の方法、財源のあり方まで色々な課題が指摘されています。
そのひとつが、いわゆる「かかりつけ医制度」といわれている『後期高齢者診療料』です。
これは、糖尿病、喘息、認知症など13の疾患について、「診療計画書」をつくりトータルな医学管理を行なうというもの。制度の運用について、いまだに不透明な部分も多く、不安が広がっています。
この制度をめぐっては、医師会からも反発が起きています。
一ヶ月の診療報酬を600点(6000円)と定額に決められてしまうため、診療の回数や内容などが制限されてしまうのではないかという懸念や、一人の医師による患者の囲い込みなども出てくるのではないか、という指摘もあります。
この点ひとつをとっても、本当にひとりひとりの高齢者の生活を支えるための制度になっているのか、疑問です。
この制度のネーミングが悪いと「長寿医療制度」と呼び始めていますが、肝心なのは制度の中身です。
生活者ネットワークでは、「医療制度そのものがどうあるべきなのか?」を地域の皆さんと一緒に考え提案をしていきます。
誰もが暮らしやすいと感じられる社会を、私たち市民の手でつくり上げるために、
「後期高齢者医療制度」をテーマに、地域で意見交換の場を持つ予定です。