① 日本の政治、東京の政治の現状。そして、生活者ネットワークの役割
国では、憲法改悪の動きや特定秘密保護法制定、原発再稼働など、看過できない動きが加速している。昨年12月には世田谷区議会で超党派で「特定秘密保護法制定」に反対し、街宣活動や議員提案で「反対の意見書」の区議会からの提出の動きをつくった。
自民党政権によるこの暴走を阻止する意味においても、今回の東京都知事選挙は大きな意味があり、日本の行く末をも左右しかねない重要な選挙である。しかし、現時点(1月22日)でも各予定候補者による公開討論会が数回に渡り中止になるなど、政策議論が明確にならないまま、選挙戦がスタートする。
このような状況の中、昨年区議会議員を議会に送り30年、都議会議員を送り20年というキャリアを持つ地域政党である私たち「世田谷・生活者ネットワーク」は、都知事選挙に対する明確な見解を示す責任を感じている。
② 政策として都知事選挙になにを掲げるべきなのか?
まず、安倍政権と石原体制の継承と強化を止めなくてはならない。その象徴として今回の争点とされている「脱原発」は東京政策として重要である。
また、男性も女性も誰もが自分自身の力を発揮し暮らしていけるよう仕事と子育ての両立ができるよう「男女平等社会の推進」「保育・教育体制の整備」、ブラック企業対策を始めとした「雇用問題」、地域が主体的に経済の活性化や街づくりなどの取り組みを進めていけるよう「地域分権の推進」、そして、政策決定のプロセスを明らかにする「情報公開」、都政おける都民の意思の反映のための「市民参加の保障」など、政策は多岐にわたる。
加えて、「貧困と格差」の是正に力を注ぎ、あらゆる世代が安心して暮らせるよう「福祉の充実」を目指していく必要がある。
③ 2月9日に誕生する新たな都知事に期待すること
少なくとも、上記の政策を実現に結びつける情熱とネットワークを持っていることが、都知事として求めるものである。
また、副知事を含む、体制づくりにも注目をしたい。予定候補者には女性はいないが、副知事として女性を登用することや、若者世代を代表し都政で活躍できる人材の登用など、たった一人の都知事候補だけに注目するのではなく、4年間の都政における体制をどのように組む考えなのか?ということも重視する。
④ 脱原発候補の一本化について
選挙戦中であっても、政策の協議・協調を模索し、「脱原発」を柱の中心とした都政の誕生に努力を求めていきたい。
誰が勝つのか?ではなく、どのような都政の将来像が新たな一歩を踏み出すのか?問題はそこにあるはずである。
世田谷・生活者ネットワークは、「脱原発」を推進できる都知事の誕生と今後の都政への期待を込めて、活動を進めていく考えである。