「エネルギーシフトは東京から」
たくさんの方にいらしていただきました。
城南信用金庫元理事長の吉原毅さんのお話は、歯に衣着せぬ気持ち良いトークでした。政治の世界がおかしな熱に動かされている。世界中で原発はもうダメだと思っているのに、まだ、原発政策を推進しようと世論を誘導して、日本中が催眠術にかかっているようなものだ。経済人として、どう考えてもコストがかかる原発、会計的にどう考えても採算が合わないことを、国は平気で安いと嘘をつく。
吉原さんおすすめの映画、河合弘之監督の『日本と再生』、副題は「光と風のギガワット作戦」だか、当初の考えでは「光と風で大儲け」と銘打ってもいいくらい再生可能エネルギーの技術開発によりコストがどんどん安くなっているとのこと。
予告編をみただけでもわくわくします。
世田谷区長の保坂展人さんからは、脱原発区長として世田谷で実践してきた取組みを紹介されました。まずは、世田谷区が大口契約者として電力会社をPPSに切り替えたこと。これは、話題になってワイドショーにまで出演したとのこと。その後も「世田谷ヤネルギー」事業、省エネや太陽熱利用のための「住宅改修補助」事業、世田谷区みうら太陽光発電所事業の収益をエコポイントで還元などを実践。
川崎市との連携で水素革命、川場村での木質バイオマス発電といった、自治体間連携など世田谷区から発信してきた取組みの数々が紹介されました。
また、岡本が世田谷区自然エネルギー活用促進地域フォーラムメンバーとしてのパネラーに参加した2013年3月2日(土)『~地域からのエネルギーシフト~世田谷発 電力を選べる社会へ』にも言及され、思わず懐かしい出来事が蘇りました。
『~地域からのエネルギーシフト~世田谷発 電力を選べる社会へ』
世田谷区のこれからの取組みに期待し注目していきたいです。
コーディネーターの西崎光子から、地域では「でも、原発がないと、経済がねぇ」というようなことを特に男性の方がおっしゃるけれど、という質問に対し、吉原さんからのきっぱりとした回答は、「再生可能エネルギー、自然エネルギーでは、経済がダメになる」という思い込みを捨てることが大事。いつまでも「経済が」なんていう人には、大企業の社員が多いのかも、高いコストのババをつかまされて危うい企業があることに早く目覚めて欲しいということでした。
わくわくするお話を伺い、改めて「エネルギーシフトは東京から」を自信を持って言っていきたいと思いました。