世田谷ネット会員・代理人が参加しました。
2011年8月27日(土) 「3.11原発震災以降を 私たちはどう生きるか」
講師 田中三彦さん(サイエンスライター、元原発設計技術者))
中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表)
小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)
於:東京都産業貿易センター台東館5F
主催:核・原子力のない未来をめざす市民集会@台東
協賛団体:原子力資料情報室、東京・生活者ネットワーク
田中氏は現在手に入る資料を丹念に精査して、地震の揺れと同時に原子炉の配管が破損し、早い時期に「冷却材喪失事故」が起き、その後の水素爆発につながったことを明らかにしました。「地震による甚大な被害」については、政府も東電もマスコミ(&御用学者)も「原発中枢構造の耐震脆弱性」を隠したまま、5月15日になって「メルトダウン」と発表しています。田中氏のデータ分析とその証明は難解ですが、重みのあるものでした。
小出氏(京都大学原子炉実験所助教)は難しい内容を明確に分かりやすく伝えてくれました。今や、福島県は原発周辺ばかりか、80キロ圏内は「被曝による健康被害か、避難による生活の崩壊か」という厳しい選択を迫られている現実があります。そういう事態の中で福島では、子どもを守ろうと懸命の努力が展開されている、という中手氏からの訴えに、参加者全員が痛みを分かち合おうと決意の思いを抱きました。
私たちは福島の、そして日本中の子どもたちを守らなければなりません。
「♪ラブ・ミー・テンダー長生きしてぇ」。小出氏の講演に挿入された、忌野清志郎の原発レジスタンス・ソングは、88年に発売中止になっています。私たちが原発を許してきたツケは重いと改めて思いました。 (報告 大海篤子)