区民の声「陳情」は、どう扱われたのか

世田谷区議会第4回定例会報告

12月5日、第4回定例会が終了しました。
成育医療センターの敷地内に来年4月から「世田谷区発達障害相談・療養センター」が設置されるため、運営等を規定する条例制定ほか、すべての議案が可決しました。

最終日には、委員会で審査した陳情について、全議員による採決も行われました。今回は、雇う雇われるという関係ではない新しい働き方として「仮称・協同出資・協同経営で働く協同組合法(ワーカーズ法)」の制定を求める意見書提出、この間も報告してきた廃プラスチック資源回収を求める陳情等が審査され、本会議場でその結果が諮られました。

生活者ネットワークは、採決に先立ち、前述のワーカーズ法に関する陳情の「趣旨採択」に賛成、廃プラ関連の陳情では14件の「趣旨採択」に賛成、4件の「不採択」に反対の立場で意見を述べました。

採決の結果、ワーカーズ法に関する陳情は全会派一致で「趣旨採択」され、国に対し「速やかな制定を求める」意見書を可決。区議会が一致団結して、市民の活動を後押しする結果となりました。
しかし残念なのは廃プラ関連の陳情です。委員会で「趣旨採択」とされた陳情14本について、自民党、公明党が反対の意見を述べ、無所属の議員もこれに歩調を合わせ、せたがや政策会議もこのうち8本については反対。結果、8本が「不採択」に覆ってしまいました。

すでに書いたようにその理由は「区はすでにやっているから」というものです。プラスチック焼却の安全性とごみの増加に不安を感じている多くの区民にとっては、区議会は果たして区民の声を反映し、区民本意の行政運営を促す機関なのか? 大いに疑問を感じる結果となったことでしょう。

まだまだ「これで十分」という結果となっていない容器包装プラスチックの資源回収について、生活者ネットワークは今後もしっかりと後押ししていきます。

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