DV被害者支援の施策が一歩前進!

2008年度予算にネットの提案が反映されました。

2008年度予算の『安全・安心まちづくり』に位置づけられている「DV被害者支援」について、今回の予算案では大きく前進した政策が示されました。

まず、新しい施策として、『DV被害者同行支援』が出され、47万3千円が予算立てされました。
同行支援とは、精神的にも肉体的にも追い込まれているDV被害者を支援するために、たとえば、健康保険などの手続きのために行政の窓口に一緒に行き手続きのサポートを行ったり、通院に付き添うなどするサービスです。同行先では、時には被害者の代弁をする場合もあります。
民間グループでは、この同行支援を、アドボケート・アドボケーターと呼び、何年も前から取り組んでいます。この制度を公的な被害者支援として世田谷区が取り組むことになりました。被害者からのニーズが高いこのサービスが大いに活用されることを期待しています。

また、今回の予算案では、『DV相談』の予算がこれまでの192万円から304万円へと増額が提案されています。
ネットでは、DV被害者の施策推進には相談事業の充実が欠かせないと、相談日数や時間の拡充を求めてきました。実際に被害者が相談可能な曜日や時間帯はまちまちです。
被害者ひとりひとりの事情にあわせられる相談事業が求められています。
そのニーズに応えていける体制をつくることが、まず被害の環境から逃げ出すためにも必要なのです。
今まで世田谷区のDV相談は、【DV被害者相談】と【DV一般相談】が月2回づつという状況でした。それが、2008年には【DV被害者相談】を週1回に増やすことになりました。これで100%満足というわけではありませんが、ここ数年の予算の横ばい状態を考えると、これは、大きな前進だと思っています。

DV被害者支援体制については、1月11日にDV防止法が改正され、自治体に求められることも明確になりました。世田谷区でも是非、「DV被害者支援計画」をつくり、体系的に被害者へダイレクトにとどく施策の提案を続けていきます!