橋下共同代表発言に対する見解 ~ 暴力を容認し、人権を侵害、蔑視する考え方を許しません ~

維新の会共同代表である橋下大阪市長の米軍普天間基地への訪問時や、これまでの発言「従軍慰安婦は必要」「在日米軍は風俗業活用を」等に対し、様々な団体、グループからの抗議に対して共感するとともに、世田谷・生活者ネットワークとして抗議の意を表明します。

 一連の発言は、女性蔑視に留まりません。
これらは、「理由があれば暴力はいたしかたない」という暴力容認の基本的な考え方から出た発言であると同時に、「性欲は、はけ口がなければ暴発するのは当たり前であり、受け皿は必要」としていることは、男女の区別なく、人格をおとしめる重大な問題です。
これは、性暴力、性犯罪に対する容認発言であるとともに、すべての人への人権侵害の許しがたい発言です。

 多様な考え方があってもいいのかもしれません。
しかし、暴力を容認し、人権を侵害し蔑視する考え方を、世田谷・生活者ネットワークとして見過ごすことはできません。
言い訳発言を繰り返す橋下氏に発言の撤回、言い訳を求めることはしません。橋下氏には、「基本的な人権意識の学び直し」、「暴力の構造の認識を改めるための学び直し」が必要であることを指摘します。
そして、橋下氏に対し、私たちが重要と考える一自治体、一政党のリーダーとして必要な基本的な素質である「弱者への共感性」が欠如していることを自覚し、今後の政治、社会への関わり方、歴史認識、発言の影響力について、猛省とともに、自らの進退について考え直すことを奨めるものです。