高岡じゅん子 議員 生活者ネットワーク世田谷区議団を代表し、議員提出議案一号「世田谷区議会会議規則の一部を改正する規則」に対し、賛成の立場から意見を申し上げます。
この改正は、特に男女共同参画の視点から、女性を含めた多様な層の住民がより議会に参画しやすくなるための環境整備として、女性活躍担当大臣から要請を受けて、全国的に一斉に提案されています。世田谷区議会では、議会運営委員会において主体的に取り上げ、議論が重ねられてきました。議会における議員の発言権に基づく民主的な議会運営として意義のあることと思い、私たち会派としても意見を発表いたします。
今回の改正は、出産、育児、介護などを公務欠席の正当な理由として認め、女性に特に負担がかかりやすい家庭生活のための活動を保障し、区議会議員においてもワークライフバランスを取った働き方が可能なことが規則に明記された意味で、意義ある改変です。これにより区議会に女性議員がより参加しやすくなることを期待します。
フランスでは、政治参加の性別に捉われない平等を保障したパリテ法を施行し、国会をはじめ全ての議会で男女の議席数を平等にすることを目指しています。一般社会の男女比はほぼ半々です。世田谷区議会においてもこの当たり前の状態、パリテが実現する日を、生活者ネットワークは待ち望んでいます。
また、配偶者の出産補助が具体的に例として書き入れたことに大きな意義を感じています。男性は子どもを持ち育てるパートナーとして女性と同等の義務があり、子育てに参加する権利もあります。男性議員にもワークライフバランスが大切です。こういった制度を死文としないためには、当事者による活用が必要です。男性議員の皆様、パートナーの出産、立ち会いだけではなく、育児や介護、看護などを共に担って、男女共同参画の模範となるよう、この規則の積極的な活用を呼びかけます。
日々変化する社会常識に区議会が後れを取ることがないよう、世田谷区議会で今後も議員、議会の在り方について主体的に取り組むことを求めます。この規則改正を求めた一月の女性活躍担当大臣からの要請では、地方議会におけるハラスメント防止に向けた研修の実施等の促進についても言及がありました。私たち会派も世田谷区議会の皆様とともに、今後さらに一層力を入れてハラスメント防止に取り組んでいくことを申し添え、賛成の意見といたします。