ワークライフバランスの推進を

世田谷区職員男女共同参画意識調査より

平成19年に行った世田谷区職員の男女共同参画に対する意識調査(全11問)がまとまりました。
前回の調査は平成14年に行われました。5年間にどれくらい意識が変化しているのか、これまでの庁内の取り組みが問われます。
早速中身を見てみると・・・。

Q:仕事の割り振りで男女間に区別があると思いますか?
A:ある+どちらかといえばある・・・全体【34.9%】 女性【14.5%】 男性【45.6%】
  ない+どちらかといえばない・・・全体【64.3%】 女性【75.5%】 男性【53.4%】
これを前回の調査の平成14年と比較すると、女性では大きな変化はありませんが、男性では区別があると考えている人が、11.1ポイント増えています。
この間の庁内における男女共同参画への啓発についてどのように取りくまれてきたのか、また、職場環境の変化が大きくあったのか、などの検証が必要です。

Q:もしあなたの家族に育児・介護が必要になった時、「男性は仕事、女性は育児・介護」という考え方についてどう思いますか?
A:思う+どちらかといえばそう思う・・全体【25.5%】女性【33.2%】男性【48%】
思わない+どちらかといえばそう思わない・・全体【29.5%】女性【23.9%】男性【35%】
平成14年と比較すると、肯定的な回答は女性も男性も減っています。

世田谷区ではこの3月に、短時間労働の条例改正が行われ子育て期の働き方の選択肢がまた広がりました。
しかし、いくら選択肢が広がったとしても職場の環境やひとりひとりの意識、そして家庭内の環境が整っていなければ結局は絵に描いた餅状態にしかなりません。
第1回定例会でも職場内の環境整備に努め、ワークライフバランスを推進していく企業の手本になるようにと意見を述べました。
区はこれに対し積極的に勧めていくとしています。この調査結果をもとに、どういった取り組みが必要か、庁内の議論に期待をします。
生活者ネットワークは、今後の取り組みに注視し、男女共同参画社会形成の要のひとつであるワークライフバランスの推進に力を注いでいきます。