第1回臨時会 意見 2021.05.19 高岡じゅん子

第1回臨時会 意見 2021.5.19 高岡じゅん子

 

生活者ネットワーク世田谷区議団を代表し、議案第四十三号「世田谷区本庁舎等整備工事請負契約」に対し、賛成の立場から意見を申し述べます。

今回契約に至った本庁舎整備工事は、現在の敷地で世田谷区の本庁舎としての機能を一日も止めることなく、足かけ七年にも及ぶ解体と建設、隣接する棟の一体化を繰り返す非常に複雑な工事です。工事中も、本庁舎敷地内で区民への行政サービスが行われます。区民、利用者に分かりやすい案内、誘導、通路の確保など、工事期間中の安全と、本庁舎、また、世田谷総合支所としての利便性の確保に万全を尽くすように求めます。

世田谷区本庁舎等整備工事は、世田谷区政史上最大級の工事であり、経費の膨張を招かないことを求め続けてまいりました。今回の入札結果が低価格入札の調査対象となったことは、ある意味、私どもにとってうれしい驚きでした。しかし一方、施工の質と現場で働く方々の処遇を確保する世田谷区公契約条例にのっとって、公正で安全、そして質の高い工事の実施を区に求めます。

本庁舎整備における基本構想に掲げられた新庁舎のビジョンのその第一は、区民自治と協働、交流の拠点としての庁舎です。いよいよ工事が始まる中、デジタル改革もまた進もうとしています。デジタル社会が進んだとしても、人と人の触れ合いが欠かせないことを、この一年間のコロナ禍の中で私たちは学んだのではないでしょうか。だからこそ、区民同士や区民と行政、区民と区議会が直接会って意見を交わし、よりよい世田谷区を共につくっていく場としての本庁舎を、区民とともにどのように使っていくかについて、今後も対話を重ねていくことが必要です。区民交流スペースの運営や屋上緑化などへの区民参加、真に誰もが使いやすく居心地のよい新庁舎となるためのユニバーサルデザインに向けた話合いなど、工事期間を生かし、区民自治と協働、交流の拠点としての庁舎の実現に向け、さらに区民参加、参画を進めることを求め、以上、賛成意見といたします。(拍手)