第2回定例会 意見 2025.06.12 関口江利子

令和7年6月 定例会06月12日

議員提出議案第三号「『核兵器のない世界』の実現に向けリーダーシップを求める意見書」に、賛成の立場で発言いたします。

 一九四五年八月六日、私の祖母は二十歳のとき、爆心地から二キロの自宅で被爆しました。妊娠九か月でした。二十七歳だった祖父は、爆心地から九百メートルの職場へ出勤途中でした。やけどで誰だか分からないような顔、姿になった知人を連れて自宅へ引き返し、身重の妻の無事を確認して再び出勤しました。その一月後、九月六日に父が生まれます。本当に九月六日に生まれたのかは分かりませんが、原爆投下からちょうど一月後を初めての我が子の誕生日としたことには、あの日を決して忘れないという思いが込められていると感じています。

 祖父からも祖母からも広島での体験を聞くことなく、祖母は五十四歳、祖父は七十六歳で原爆症により亡くなりました。

 私の母校は爆心地から一・四キロにあり、校舎は倒壊、学徒動員で、より爆心地に近い場所にいた生徒も含め、三百人以上の中学生が亡くなりました。原爆が落ちたとき、多くの人が自分の近くに爆弾が落ちたと思ったそうです。けれども、そうではなかった。たった一発、たった一発の爆弾が、一瞬で町全体をめちゃくちゃにしてしまいました。

 二年前、旧本会議場にて、もしこの場に当時の原子爆弾が炸裂したら、三秒で約一万五千人から二万六千人の人が亡くなりますとお話ししました。現代の核兵器の威力はその比ではないでしょう。

 おととい、アメリカのギャバード国家情報長官が、核兵器の悲惨さ、廃絶を訴えるSNSを投稿しました。アメリカで現職の閣僚が、核兵器の反対について言及するのは異例です。ギャバード氏は、私たちは一部のエリートによる核保有国間の恐怖と緊張をあおっている現状に声を上げ、この狂気を終わらせるように要求する責任があると唱えています。

 私は被爆二世ですが、祖父母が戦争を体験した戦争三世でもあります。ここにいる多くの人が戦争二世、戦争三世ではないでしょうか。私たちは未来の子どもたちのために二度と戦争を起こさせず、核兵器を世界からなくす責任を負っています。核兵器の恐ろしさを知ってください。戦争を起こさせないため、核兵器を使わせないために、核兵器でけん制することは矛盾しています。核兵器は核抑止という都合のいい言葉で手綱が握れるような代物ではないことを知ってください。

 日本にしかできない役割を世界から期待されています。誰のための何のための安全保障なのか、いま一度考え、世界の利益について丁寧な外交が必要であり、担える国の一つに間違いなく日本は含まれます。戦争で命の危機にさらされるのは市民です。市民に最も近い地方議会から何度でも声を上げていくべきではないでしょうか。

 以上で生活者ネットワーク世田谷区議団を代表し、議員提出議案第三号に賛成いたします。(拍手)