新年ご挨拶

新しい年を迎えました。 
 政権交代から4ヶ月がたち、新政権が打ち出すさまざまな施策や動きは連日マスコミを賑わせてきました。現場での戸惑い、反発、混乱なども伝えられています。公共工事の中止や見直し、ムダをなくすための事業仕分けの公開など、確かにこれまでとは違った政治を私たちにみせてくれています。
 一方、リーマンショック・ドバイショックの影響から経済状況の低迷は続き、失業率の回復も見えず、新卒学生は就職活動の不安を訴えています。政府は緊急雇用対策を打ち出し、生活困窮者にはワンストップで相談事業を行っていますが、経済状況の回復なしには充分な対策にはならず、先行きはいまだ不透明のままです。
 新政権がマニフェストに掲げた政策のひとつに「地域主権の確立」があります。そこには「国と地方の協議の場をつくる」「ひもつき補助金から一括交付金へ」とあり、国で行ってきた地方の事業は移管するとしています。
 生活者ネットワークは分権と市民自治を訴えてきました。地域のことは地域が決める、そのために地域課題・生活課題をほりおこし、現場からの声を集めてつくった市民政策を政治につなげる活動を進めてきました。
 新しい政治の時代を迎え地域が注目されている今こそ、市民が主役になるときです。もう傍観者ではいられません。子どもたちに安心して手渡せる未来のために、わたしたちの想いを、声を政治に届ける活動を一緒に始めませんか。一人ひとりの声が政治を変える力になるのです。
世田谷・生活者ネットワーク                代表 川上ユミコ