区長は26日の招集あいさつで、大変厳しい経済状況が続くことが見込まれることから、「区民の目線に立ち、早め早めの手を打つ予防型行政を推進する」と述べました。しかし続いて述べた当面の区政の諸課題では「道路についてはこれまで2倍を超えるスピードで整備に取り組んできた」とアピール。「その一方で外環や京王線の連続立体交差化など、区の道路整備を取り巻く環境は大きく動き出しているにもかかわらず、具体的事業のスケジュールが明確になっていない」ことから、次期整備方針を策定する23年度までの3カ年の「調整計画」を策定し、道路事業を着実に推進すると表明しました。
折しもこの日、国は道路需要の見通しを13%も下方修正した将来推計を提示。今後の道路整備事業は圧縮されることが予測されます。時代の流れに逆行するような熊本区長の道路行政については、私たち区民はしっかりと見極めていく必要があるでしょう。
最終日12月5日には、第3回定例会に出され、この間審議された区民からの陳情・請願の扱いについても議場で決定されます。
51件提出され、34件が清掃・リサイクル特別委員会に付託され審議された廃プラスチックの資源回収を求める陳情について、特別委員会は15本を「趣旨採択」し、15本を「継続」、4本が「を採択」としました。
しかし趣旨採択となった15本のうち9本は、自民・公明・せたがや政策会議が「区はもうやっているから、不採択」とし、ネットほか、民主連、社民党、共産党が「趣旨採択」として賛否が6:6の同数となったところを、いわば強行採決を求め、委員長(共産党)決裁で「趣旨採択」となったものです。現在の区議会の会派構成では、52人の議員全員により本会議で決定される最終結論は、覆される可能性が大きいものです。
世田谷区議会が区民の思いをどう受け止めるのか、区民代表として、区議会がしっかりと機能しているのか、最終結果が出される12月5日午後1時からの本会議を是非、傍聴してください。