第1回定例会 意見 2025.03.27 関口江利子

令和7年3月 定例会03月27日

生活者ネットワーク世田谷区議団を代表し、令和七年度世田谷区一般会計予算外四件全てに賛成の立場から四点の意見を申し上げます。

 まず、気候危機、環境政策についてです。

 先週、私の娘は吹雪の中の卒業式でしたが、今週は打って変わって夏日が続いています。連日報道されている国内各地の森林火災も、気候変動の影響によって今後ますます発生の可能性が高まるだろうと専門家も指摘します。気候危機を超えた気候崩壊が現実のものとなりつつある中、全庁を挙げた緩和策、適応策の一層の加速が必須です。今回全庁的なプラスチック削減方針が示されたことを評価し、これまで関心の薄かった所管でも精力的に資源循環型社会の実現に取り組むことを求めます。

 区立学校改築に伴う仮設校舎の暑熱対策の徹底に加え、発災時に区民生活を支える清掃事業の人員体制の維持強化や災害廃棄物の適正な分別排出に向けた区民周知等、確実に進めていただくよう求めます。また、四月からの新たな組織体制の下で、気候変動適応策も、庁内の有機的な連携により総合的に推進されることを期待します。熱中症対策としてスタートしたお休み処を、一事業多目的の好事例とし、あらゆる施策に気候危機対策を力強く進めてください。

 二点目に、参加と協働のアップデートについてです。

 区役所をはじめ、各分野で担い手不足が区民生活に深刻な影響を及ぼしつつある中、これまで担い手や参加者として想定されてこなかった人々も積極的に包摂し、その参加を保障する仕掛けが必要です。私たちがこれまで提案してきたミニパブリックスの手法は、今年度、世田谷版気候市民会議に取り入れられました。今回得られた知見を庁内に広く共有し、積極的に活用してください。

 また、上用賀公園整備事業や千歳烏山駅南側地区の再開発事業においても、従来のステークホルダーだけでなく、多様な住民の参加を保障する工夫を凝らしていただき、対立ではなく対話を重ねられる場づくりに真剣に取り組んでいただくよう強く求めます。さらに、来年度実施予定の気候若者会議は、大学へのアプローチだけでなく、様々な背景を持つ若者を包摂していただくよう要望します。

 三点目に、ジェンダー主流化についてです。

 生活者ネットワークは、長年にわたって、あらゆる施策をジェンダーの視点で見直すジェンダー主流化の実践を求めてきました。今次予算審議においても、来年度からの地域公共交通計画の実施に先立ち、交通分野のジェンダー主流化を求め、所管課の前向きな御答弁をいただきました。しかし、一方で、世田谷区基本計画の実行計画も既に進捗管理のフェーズに入りつつあるにもかかわらず、ジェンダーの視点からの政策検証に必須であるジェンダー統計の整備が全庁的に見ても進んでいない現状を指摘しました。

 委員会で指摘した青少年交流センター等の施設利用状況だけでなく、障害児者の保健・医療・福祉サービスへのアクセス改善を今後考える際にも、男女別に集計されたデータがないことで、適切な施策が展開されないことを危惧します。多様性の尊重との間で性別情報取得の是非や、取得方法に迷う各事業所管に対して明確な判断基準を早急に示していただくとともに、世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例を持つ区として、より包摂的なジェンダー統計の在り方に関する議論も積極的にリードしていただくことを期待します。

 最後に、平和の施策についてです。

 この間、せたがや未来の平和館の名称統一や記念行事の実施など様々提案してまいりました。多くが今次予算に盛り込まれていることを歓迎いたします。区民一人一人が恒久平和について自分事として捉えられるよう、この記念事業を成功させてください。そして、戦争体験者が失われていく中で、戦争がないことだけが平和ではない、人種も年齢も性別も関係ない、あらゆる平和な状態について思いをつなぎ続ける発信拠点としての役割を担っていくことを望みます。

 以上で生活者ネットワーク世田谷区議団の賛成意見といたします。(拍手)